手前みそながら幻堂出版

の6、7年間の軌跡は、オレとしては『良く出来ました!』の二重花丸くらいはあげたい。そのために、心から大事にしていて無くしたものもいっぱいある。もともとあってもなくてもいいものなのだ「本」なんて。それでも、そこに生きた言葉があり(文章本)、絵があり、ネーム(漫画本)があり物語が生きていく。苦しい生き方をしているときに、ワタシ自身そういうものにどれだけ、心の力をもらったことか。癒しとかじゃないものだ。もともとそうだったよーに、これからは一人世界でものを作っていくつもりだ。
昔の松竹映画「やさぐれ刑事」で、原田芳雄が『やめた、やめた』と警察手帳かバッジを海に捨てるシーンの心境である。『出版ごっこはもうやめた、やめた』って。それにしても芝田真督の「神戸立ち呑み巡礼」きっちり破り捨てたが、北冬書房うらたじゅんさんの作品の載っている「幻燈」はごみ箱に入れたものの、あとから本棚に戻した。近いうちにはアルコオルも止めたいと思っている。ひたすらストイックに「売れない、つまんない、訳判らない」という三重苦のモノを作る人になりたいからである。
ここで宣言しておく! つまんない売れたいだけのヤツはオレには近づくな。やけどくらいではすまなくなるぞ!